伊東版 2019年03月01日
■大河ドラマ化訴え1500キロ 成功誓い最終目的地・長崎へ
三浦按針(ウィリアム・アダムス)ゆかりの地を歩いて巡っている神奈川県横須賀市東逸見町のガス販売会社役員で、按針の顕彰活動に取り組む田口義明さん(71)が28日、日本初の洋式帆船建造地である伊東を訪れ、小野達也市長と市役所で面談した。旅や按針について説明し、全国行脚の成功を誓った。
田口さんは71歳の誕生日の1月23日、佐野市(栃木県)を出発。東京・日本橋、横須賀市を経て伊東市に到着した。今後は大阪市、臼杵市(大分県)を巡り、最終目的地の按針が没した平戸市(長崎県)へ向かう。全行程はおよそ1500キロ。5月26日に平戸で行われる按針慰霊祭までの到着を目指しているという。
按針が、徳川家康から領地を与えられた横須賀で育った田口さんは子どもの頃から按針が好きで、故牧野正さん(元伊東観光協会専務)著「青い目のサムライ」を読み、より好きになったという。これまで同じコースを3回歩いている。4回目のチャレンジの今回は「按針と徳川家康」をテーマにしたNHKの大河ドラマ化を実現しようと訴えている。
横須賀からゆっくり6日間かけて伊東に到着した田口さんは「大河ドラマになると、旅行者が増え、地域活性化になる」と笑顔で話した。小野市長は「お会いでき光栄。ぜひ体に気を付けて旅を成功させて」と呼び掛けた。伊東按針会のメンバーも同席した。
【写説】通算4回目の按針ゆかりの地全国行脚について小野市長に話す田口さん=伊東市役所