伊東版 2019年02月23日
伊東市議会3月定例会は22日開会し、会期を3月22日までの29日間と決めた後、一般会計をはじめとした2019年度当初予算案や機構改革に伴う関係条例の整備に関する条例案など26件を上程した。施政方針で小野達也市長は「対話と融和とチャレンジで『未来を拓(ひら)く』」を19年度の市長経営方針に据え、「市民と行政が協働し知恵を出し合い、共にチャレンジの一歩を踏み出すことで明るい未来を拓くための町づくりを進めていく」と述べた。
19年度予算案については公約に実現に向け、3本柱である▽みんながつくる伊東市▽みんなが楽しい伊東市▽みんなが暮らす伊東市−の事業のさらなる前進のため「事業の選択と集中を行い、市民の声を基に事業の磨き上げや創設を行う中で編成した」と説明した。
具体的には、ボトムアップによる市政運営を継続していくため、地域タウンミーティングや未来ビジョン会議などを実施する。市南部地域の地域資源を生かし、来遊客に連泊してもらうための仕組みの構築、静岡デスティネーションキャンペーンでの観光素材に付加価値を付けた旅行商品の造成、市独自の取り組みも行う。
子育てしやすい町を目指し、産後の育児不安やストレスの軽減を図る取り組み、心身のケア、育児サポートなどで支援を充実させる。2020年の東京五輪・パラリンピック自転車競技が伊豆ベロドローム(伊豆市)で開催され、伊東駅が観客輸送の拠点となることから、伊東駅前東側広場をシャトルバス発着場として改修し、市民の機運醸成に取り組んでいく、と述べた。
施政方針に先立ち、市内のホテル跡地取得を巡る収賄容疑で、前市長が逮捕・起訴されたことを受けて議会内に設置した「土地取得に係る監視機能強化特別委員会」がまとめた報告書を了承した。