伊東版 2019年01月07日
■動画サイトで配信 長平鮮魚店、かっぽれなど登場
伊東市など全国5市町が実名で登場する連続ドラマ「料理人ワタナベ」の撮影が6日、同市でスタートした。主人公ワタナベ役の池内博之さんらが参加し、同市湯川の長平鮮魚店で撮影を行った。ドラマは3月末から、有料動画サイトで世界同時に配信される。
ドラマの撮影・配信は、官民一体の地域開発映画制作事業として行われる。制作会社の企画に、同市がシティープロモーションの一環として協力し、制作委託料として500万円を支出した。市観光課は「市のPRと同時に、撮影を受け入れるためのノウハウを学ぶ良い機会になる」と協力理由を説明した。
ドラマは食をテーマにしたコメディー。主人公の天才料理人ワタナベが各地でおいしい食材と出合い、ドタバタを繰り広げる。伊東市のほか、京都府京丹後市、広島県神石高原町などが舞台となる。1話30分全10話で、各市町に2話ずつ割り振られる。
同市では「キンメダイの干物」が重要な役割を果たす。長平鮮魚店の他、かっぽれ、あうん、山茶花、市川製茶などが登場する。JR伊東駅前や東海館、宵町通り、伊東オレンジビーチ、松川遊歩道などでも撮影が行われる。
撮影初日、小野達也市長も長平鮮魚店を訪れ、出演者やスタッフを激励した。池内さんに記念品を手渡した小野市長は「グルメドラマは全国的なブームになっている。このドラマが、地魚をはじめとする伊東の魅力を広く発信してくれることを期待している」と話した。
【写説】連続ドラマの撮影に取り組む池内さん(中央)ら=湯川の長平鮮魚店