伊東版 2019年01月31日
■フォトスポット事業に提案
伊東市は本年度第10回「未来ビジョン会議」を29日夜、市役所で開いた。市内の商業、観光、農水産業、教育関係者である委員が、3グループに分かれて意見をまとめ、誘客拡大に向けた「フォトスポット事業」について提案した。
現在、伊東温泉観光・文化施設東海館で行われている浴衣レンタル事業「ゆかたび」に加え、花魁(おいらん)、忍者、武者、婚礼といった和装コスプレを展開。利用者にコスプレ姿で街歩きしてもらうほか、館内にある一部の部屋を改装し非日常的なフォトスポットを開設する案が出された。若者に人気のコスプレ衣装で街を歩く人が増えることで、宣伝効果が狙えるという。
このほか、新たなフォトスポットを開設するのでなく、既存の観光資源を写真・動画共有アプリ「インスタグラム」の発信力が強い投稿者らにアピールしてもらう―などの意見もあった。
小野達也市長は「公約の一つである『みんなが楽しい伊東市』に向け、良い提案については実現に取り組みたい」と話した。
本年度最終回となる次回の未来ビジョン会議は3月中旬に開く予定。
【写説】発表前、各グループで意見をまとめる未来ビジョン会議参加者=伊東市役所
伊東版 2019年01月31日
伊東市内のホテル跡地の取得を巡る収賄容疑で前市長の佃弘巳被告が逮捕・起訴されたことを受けて、同市が策定した「伊東市長等の政治倫理に関する条例」に基づいて設置された政治倫理審査会の初会合が30日、市役所で開かれた。委員を務める専門家4人が、担当者から審査会の運営方法などについて説明を受けた。
委嘱された委員は行政書士土屋恵美さん、弁護士東端克博さん、税理士矢崎良夫さん、司法書士山本哲正さん。会長に山本さん、副会長に矢崎さんが就いた。同審査会は市長から提出される資産等報告書を審査するほか、市長、副市長、教育長に対して市民から調査請求があった際に審査・調査を行う。
委嘱状を交付した後、小野達也市長は「条例の趣旨に沿って、審査会を適切に運営してほしい。忌憚(きたん)のない意見を期待している」と協力を求めた。山本会長は「担当の市職員や他の委員と協力して、取り組んでいきたい」、矢崎副会長は「中立公正な立場で、役割を果たしたい」と語った。
【写説】小野市長のあいさつを聞く政治倫理審査会委員=伊東市役所
伊東版 2019年01月31日
伊東市議会は30日、同市内のホテル跡地取得を巡る収賄容疑で前市長佃弘巳被告が逮捕・起訴されたことを受けて設置した「土地取得に係る監視機能特別委員会」のまとめた提言を、市に提出した。井戸清司議長、長沢正副議長、同委員会の四宮和彦委員長が小野達也市長に手渡した。
主な提言内容は▽土地取引に関する意思決定過程の協議・交渉記録を作成して保存する▽交渉は複数で行う▽責任の所在の明確化―など。井戸議長は「土地取得における透明性の確保につなげてほしい」と求めた。小野市長は「市が作成する事務処理マニュアルに可能な限り盛り込みたい」との考えを示した。
市の事務処理マニュアルは不祥事の再発防止を目的に策定されるもので、本年度中にまとめられる見込み。
【写説】提言の内容を小野市長(左)に説明する井戸議長(左から2人目)ら=伊東市役所