伊東版 2018年09月25日
■50人が献花、礼拝 「官民一体で大河ドラマ実現」
伊東市の松川河口で約400年前に、国内初の洋式帆船を建造した英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)の「第32回生誕祭」(伊東按針会主催)が24日、渚町の按針メモリアルパークで開かれた。会員ら約50人が出席、献花、礼拝などを通じ按針の偉業をたたえた。
あいさつで杉本総一郎会長は、按針をテーマにしたNHK大河ドラマ化に向けた署名活動がスタートしたことを紹介しながら「官民一体となり、ドラマ実現に向けて努めていきたい」と語った。小野達也市長は、来年伊東市で按針サミットが開かれることに触れ「おそらく按針祭の時期に行うことになる。按針が活躍した場所の4市(伊東市、神奈川県横須賀市、長崎県平戸市、大分県臼杵市)が、按針を顕彰していく」と誓った。
ブランデン碑の碑文朗読、按針の出身地・英国メドウェイ市に今夏派遣された県立伊東高2年里吉凜香さんの帰国報告などに続き、出席者が「ウィリアム・アダムス」像に献花し、手を合わせた。
按針は造船技術や航海術などを学び、オランダの東洋遠征隊に参加した際、日本に漂着。徳川家康の命を受けて松川河口で日本初の洋式帆船2隻を建造した。同会は按針の顕彰活動に取り組む市民有志の集まり。
【写説】三浦按針生誕祭に臨み、功績をたたえる参加者=伊東市渚町の按針メモリアルパーク