伊東版 2018年06月27日
■湯川地区皮切り 関心高く「情報ほしい」
伊東市の小野達也市長が市民と直接対話する「タウンミーティング」が25日夜、スタートした。初回は松原の児童・身体障害者福祉センターはばたきで湯川地区を対象に行い、本年度の統一テーマ「図書館・文化ホール建設」と地域の課題について意見を交わした。約40人が出席した。
市は図書館・文化ホール建設の資料として、3月に庁内ワーキンググループ(WG)が作成した「整備に向けた方向性」をたたき台として示した。建設候補地として5カ所(伊東駅前、マンダリンホテル跡地、市民グラウンド、アピタ交差点南側、伊豆高原駅周辺)を挙げ、利便性、防災性、機能性、発展性、経済性のメリット、デメリットを記した。ただ、市民グラウンドは他事業で使用を検討中のため外した、という。
出席者からは「4カ所以外の土地は検討したか」「伊東駅前再開発との兼ね合いはどうか」などの質問があった。市は松川藤の広場や中央区立宇佐美学園跡地など官民のまとまった土地を検討し、10カ所を選び、さらに5カ所に絞ったと説明した。小野市長は建設場所について「できる限り利便性が高く、安全性の確保も考えて選んでいきたい」との意向を語った。
駅前再開発に向け、JRなど交通事業者に協議を申し込んでいるとし、小野市長は「トイレ改修に付随してスケジュールを検討している。駅も必ず改修する」と述べた。原崇区長は「駅前再開発は湯川区民の関心の高いことであり、その都度情報を流してほしい」と依頼した。
タウンミーティングは12月の富戸地区まで、地区ごとに計15回開催される。
【写説】図書館・文化ホール建設について質問する湯川区の住民=伊東市松原のはばたき