伊東版 2018年06月19日
伊東市の小野達也市長は18日、市議会6月定例会一般質問の前に発言を求め、前市長の佃弘巳容疑者(71)が逮捕されたことを受け「大変遺憾であり、市議会議員、市民に迷惑と心配を掛けていることをおわびする」と前日の記者会見に続いて改めて謝罪し、議場にいる幹部職員とともに頭を下げた。
井戸清司議長も発言し「このような前代未聞の事態が起こったことは誠に遺憾であり、ざんきの念に堪えない。市民や市内外で伊東市を応援している人たちに多大な心配、迷惑を掛け、心からおわびする」と述べた。
市、市議会とも、信頼回復に向けて全力で取り組んでいく考えを強調した。
佃容疑者は2015年の伊東マンダリン岡本ホテル跡地(桜木町、約4千平方メートル)の購入を巡り、収賄容疑で逮捕された。
■小野市長「行ったことは承知」
18日に開かれた伊東市議会6月定例会の一般質問で、重岡秀子氏は収賄容疑で警視庁に逮捕された前伊東市長の佃弘巳容疑者が大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の開発業者を県の担当者に引き合わせたことがあるのではないかと指摘した。
重岡氏は「特別顧問の名刺を持って、森林保全課に行ったと聞いている。特別顧問の名刺は伊東市を代表するようなものではないか」とただした。小野市長は「事務方からの報告で、行ったことは承知している。どの業者だったかは分からない。本人から報告を受けていない」と答えた。