伊東版 2018年04月10日
■小野市長「許可取り消しあり得る」 事業者報告受け対応判断
伊東市八幡野地区で計画されている大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設に関連して事業者が市に提出した「森林の伐採届」のデータに誤りがあった問題で、小野達也市長は9日、基準を満たしたとして許可を出した宅地造成等規制法(宅造法)の書類についても再調査を始めたことを明らかにした。再調査で誤りが見つかった場合、「許可の取り消しもあり得る」との考えを示した。
事業者が調査用道路を作る際に市に提出した伐採届のデータの誤りは、メガソーラーの建設に反対している住民団体の指摘で分かった。提出した図面の数値の一部が事実と異なっていた。データの誤りが分かったため、先日開かれた県森林審議会の林地保全部会は林地開発許可についての審議を継続することを決めた。
この日、部会を傍聴した中田次城県議と四宮和彦市議が市役所を訪れ、小野市長に事業者への厳しい対応を申し入れた。中田県議は「厳格に調査し、結果を公表してほしい。法令違反が明らかになった際は、行政処分を行ってほしい」と訴えた。
小野市長は「(事業者への)信頼性を失った」と述べ、事業者から経緯の報告を受け、内容を精査した上で対応を判断する考えを示した。
【写説】中田県議(中央)、四宮市議(右)の申し入れに答える小野市長=伊東市役所