伊東版 2018年01月26日
■一年中祭り、夜バス運行
伊東市は24日夜、「伊東温泉観光活性化懇談会」を市役所で初開催した。観光事業者らから意見を吸い上げて市の事業に反映させ、主幹産業である観光業を活性化させるのが目的。観光、商業、交通、自治会など20団体の代表者22人が出席し、各業界の経験や立場から活発に意見を述べた。
冒頭のあいさつで小野達也市長は「(懇談会は)市民が主役の政治に変える第一歩として開いた。これから伊東の底力を発揮するため、皆さんが持つ知識を事業に生かしたい」と呼び掛けた。
出席者全員が自己紹介した後、市観光課担当者が、観光客に浴衣を着てもらい市街地のにぎわいを創出する来年度事業案「伊東温泉HIKARItoYUKATA(ひかりとゆかた)にぎわい演出事業(仮称)」などについて説明し、協力を求めた。
出席者からは同事業に関し「京都や飛騨高山で成功している。浴衣を伊東駅前で借りて、伊豆高原の宿で返すなどの方法も考えられる」「中途半端な取り組みではなく、パンチ力や訴求力のあるものにしてほしい」「着替える場所をどこにするかなどの課題はあるが良いイベントだ」といった前向きな意見が出された。
このほか「外国人旅行者が長期滞在できる観光地にしてほしい」「お祭り騒ぎを一年中して、面白い街に」「夜の街を盛り上げるため、伊豆高原に(市の)バスを走らせてほしい」などの提案や要望もあった。
市は同日の意見を集約し、事業に取り入れる方針。次回懇談会は3月に開催する。
【写説】あいさつし、「みんなが楽しい伊東市」実現に向け協力を求める小野市長=市役所