伊東版 2018年12月29日
官公庁仕事納めの28日、伊東市役所では小野達也市長が各課を回った。小野市長は、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)問題に触れたほか、前市長による汚職事件などをにおわせながら、職員たちに真摯(しんし)な取り組みや信頼回復への努力を呼び掛けた。伊東商工会議所は同市銀座元町の同商議所で仕事納め式を開いた。
■「信頼回復へ一丸」 小野市長、27課4局を巡回―伊東市
伊東市の小野市長は市庁舎内の27課4局を巡回し、職員に一年間をねぎらう言葉を掛けながら、信頼回復に向けた来年の頑張りに期待した。若山克、佐野博之両副市長、高橋雄幸教育長と一緒に、7階の市政戦略課から各課へと足を運んだ。小野市長は「今年は事件事故があった。市民の皆さんからの厳しい声も届いていると思う。私も含め信頼回復に向け一丸となり努力したい。協力を願いたい」などと職員に求めた。
都市計画課では「皆さんには大規模な太陽光発電施設への対応の前面に立ってもらった。耳に届く所では、真摯(しんし)に受け止めて対応していると聞いている。今後も市長、副市長をはじめ皆さんと一緒になって取り組んでいくので、よろしく願いたい」と呼び掛けた。
観光課では「来年4月からはDC(静岡デスティネーションキャンペーン)本番、また次の年にはオリンピック・パラリンピックを控えている。皆さんに喜んでもらうよう知恵を出して頑張って」などと促した。
■「経済盛り上げる」 杉本会頭、仕事納め式で訓示―商議所
伊東商工会議所の仕事納め式では、全職員が会議室に集まり、杉本正人会頭の訓示を聞いた。
杉本会頭は「大企業は景気回復を実感できているようだが、地方の商店や中小企業を取り巻く厳しい状況は変わらない。市内経済を盛り上げることが市全体の活性化につながるので、引き続き力を合わせてさまざまな活動を積極的に推進していきたい」と述べた。
その上で「今年は戌(いぬ)年で、来年が亥(い)年。頭文字をつなげると『いい』になる。来年こそいい年になることを願っている」と思いを語った。
【写説】「仕事納め」で各課を巡回し、職員の労をねぎらい、信頼回復への努力を呼び掛ける小野市長(左から2人目)=伊東市役所
【写説】仕事納め式で杉本会頭(左)の訓示を聞く職員たち=伊東商工会議所