伊東版 2018年12月27日
■小野市長ら 事業者名公表、国に報告
伊東市八幡野地区の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)建設計画で、市は26日、事業者の伊豆メガソーラーパーク合同会社が市の「美しい景観等と太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例」に違反、市長の同意なしに工事を進め、勧告にも従わないとして、事業者名と住所を公表したことを経済産業省に報告した。電気事業者の再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)に基づく厳正な対応も求めた。
小野達也市長、石井裕介建設部長らが東京都千代田区の同省へ出向き、資源エネルギー庁再生可能エネルギー推進室の杉山佳弘室長に条例違反事例の内容を記した報告書を手渡した。取材は冒頭のみ許可された。
終了後に取材陣のインタビューに応じた小野市長は、FIT法に基づき事業者に市規制条例に従うよう速やかな業務改善を杉山室長に求めたといい、杉山室長は「当然速やかに進めていく」と答えたという。
メガソーラーの設置は市の規制条例で、市長の同意が必要とし、太陽光パネルの設置面積が1万2千平方メートル超の事業は市長が原則同意しない、としている。一方で、事業者は条例の適用外とし、主張が対立している。
【写説】杉山室長に条例違反事例の報告書を手渡す小野市長(左)=東京都千代田区の経産省