伊東版 2018年11月08日
伊東市の小野達也市長は7日、八幡野地区で進む大規模太陽光発電施設(メガソーラー)建設計画の事業地を視察した。事業者が工事に着手してから、小野市長が視察に訪れたのは初めて。視察を終えた小野市長は「荒々しく工事が進んでおり残念に思う。安全対策も十分ではない」と述べ、市のメガソーラー規制条例に基づいて厳正に対応していく考えを示した。
小野市長は市幹部や担当課職員と共に約1時間、事業地内を視察した。現地事務所担当者の説明を聞きながら、進入路造成などの工事現場を見て回った。県の担当者も同行した。
小野市長は「切り倒した木やのり面の処理が心配。厳しく安全・防災対策を求める。同時に規制条例に基づいた指導を行う。状況をまとめて、県と協議して対応する」と述べた。
県経済産業部の西島潔理事は、土砂や伐採木が適切に処理されていない状況は林地開発の許可条件に違反する可能性があるとして、事業者に是正を求める考えを示した。改善されない場合、許可を取り消すこともあり得るという。
事業者は「視察が宅地造成等規制法に関するものか規制条例に関するものかは分からないが、市長に現地を見てもらえたので今後も自信を持って工事を進める」とコメントした。
【写説】メガソーラー建設計画事業地を視察する小野市長(左から3人目)ら=伊東市八幡野