伊東版 2018年10月27日
■署名活動猛アピール 小泉進次郎顧問「新たな家康描ける」
日本の国際交易の礎を築いた英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)にゆかりの深い4市(伊東市、神奈川県横須賀市、大分県臼杵市、長崎県平戸市)でつくるANJINプロジェクト連絡協議会(会長=上地克明・横須賀市長)は26日、NHKに「三浦按針と徳川家康」をテーマにした大河ドラマ制作を求める要望署を提出した。小野達也・伊東市長をはじめ4市の市長や顧問の小泉進次郎衆院議員らが顔をそろえ、今春開始した署名活動を猛アピールし、早期ドラマ化を訴えた。要望は2013年から始まり5回目。
4市の市長と市議会議長らが東京都渋谷区の放送センターを訪れ、菅康弘理事に上田良一会長宛ての要望署を手渡した。市長らはそれぞれの市と按針の関わりを熱心に語り、大河ドラマ実現への強い気持ちを伝えた。
会長の上地横須賀市長が要望書を読み上げた後、小野伊東市長は「世界中に三浦按針の功績を知らしめるためには大河ドラマの力が必要」と述べ「一日も早いドラマ化の実現を」と訴えた。小泉衆院議員は「三浦按針との関係性を通じ、徳川家康の新しいイメージを描ける」とアピールした。菅理事は「大河ドラマには全国から多くの要望があり、残念ながら1年に1本しかできない。しかし皆さんの要望を真剣に考えさせてもらう」と答えた。
要望書には砲術、天文学、造船術、航海術などを按針が日本にもたした功績を列挙。按針没後400年に当たる節目の2020年に向け署名活動を展開していることに触れ、ドラマ化を求めている。署名活動は4月8日に開始。9月末現在の署名数は2万7878人。2020年までに20万2千人を集める目標を掲げている。
【写説】大河ドラマ化に向けた要望書を提出する小野伊東市長(右から6人目)ら4市の市長ら=東京都渋谷区のNHK放送センター