住民「首かしげる回答」 事業者と意見交換 伊東 /静岡
伊東市は17日、同市八幡野の山林で大規模太陽光発電所の建設計画を進める「伊豆メガソーラーパーク合同会社」(東京都中央区、朴聖龍代表)と地元住民団体との意見交換会を市役所で開いた。
計画を巡っては、小野達也市長が6月に環境や観光など「住民の懸念事項」10項目を示し、約2万5000人の反対署名が出ているとして計画の白紙撤回を要請。同社が7月に「撤回は困難」と拒否した際、住民との協議の場を設けて市も参加すると小野市長が伝えていた。
出席者によると、会社は「10項目」について撤回拒否前の説明より詳しい回答を示した。ただ、自社独自の調査によるものが多く、専門性がない点が懸念されるといい、終了後に記者会見した住民団体側は「ますます首をかしげる結果につながった。現状で白紙撤回しかない」(関川永子・伊東メガソーラー建設の中止を求める会代表)などと述べた。【梁川淑広】