伊東版 2017年07月29日
■初回は湯川・松原 市長と市民、直接対話
伊東市の小野達也市長が市民と直接対話して意見を聞く「タウンミーティング」が27日夜、スタートした。初回は湯川・松原地区を対象に市役所で開かれ、JR伊東駅前の具体的な整備、津波避難施設を兼ねた全天候型避難施設の建設などについて意見を交わした。約70人が出席した。
伊東駅前整備について小野市長は「伊東の顔であり、絶対にやる気持ちでいる」と強調。「新たにインバウンド(訪日外国人旅行者)需要、津波などの自然災害をはじめ現在の社会情勢を踏まえた方針をまとめることを考えている」とし、「さまざまな角度から事業展開の方法を検討し、関係者や未来ビジョン会議で多くの意見を聞き、できるだけ早く計画をまとめ、事業を進めたい」との考えを示した。
松川藤の広場、大川橋駐車場などを含む地域に、音楽ホール併設の展示場や会議室、運動場を備えた全天候型避難施設建設の要望には「今後、藤の広場の再利用を考える上で、津波避難施設としての機能は欠かせない。検討していく」と述べた。ホテル新松原の解体状況を問う意見に対しては「所有者からの報告では、6月から着手した解体工事は第1期工事として参道に一番危険を及ぼしていた手前の木造棟3階建て部分から開始するとのことで、ほぼ完了している。今後は解体費用や解体後に生じる参道への安全性などを踏まえ、工事を検討していくとうかがっている」と説明した。
事前に寄せられた意見に対し、小野市長が回答する方式で進めた。事前の意見への回答が終了した後は、希望者が観光振興やキャリア(職業)教育などの質問、提言をした。
タウンミーティングは9月14日の赤沢地区まで、全10回開催される。時間は午後7時~8時半。
【写説】湯川・松原地区を対象にした「タウンミーティング」であいさつする小野市長(手前左)=市役所