伊東版 2017年07月27日
■「改修せず開発ない」
伊東市八幡野地区で設置が計画されている大規模太陽光発電施設について、いとう漁協と八幡野区は26日、八幡野川の改修前に施設建設を許可しないよう小野達也市長に申し入れた。同漁協の高田充朗組合長、日吉直人専務、稲葉功・八幡野地区理事、同区の太田吉彦区長、佐藤健治副区長が市役所を訪れた。
漁協と同区は、開発によって八幡野川に流入した土砂による環境破壊や災害の発生を懸念している。稲葉理事は「土砂が流れ込むことにより、海にも大きな被害が出る恐れがある」、太田区長は「全国で豪雨災害が発生しており、いつどこで起こるか分からない。区民の安全、財産を守るためにも、計画の白紙撤回を求めたい」と訴えた。
小野市長は「八幡野川の現状は理解している。改修せずに開発を進めさせることはあり得ない。今後、具体的な対策を求めていきたい」と述べた。
事業者の伊豆メガソーラーパーク合同会社はこの問題に関し、先に提出した市への回答書の中で「流域面積に対する必要調整容量を超える沈砂池を含む調整池を3カ所設置し、下流部の八幡野川が氾濫しないよう適切な放流をする」との対策を示している。
【写説】大規模太陽光発電施設建設に反対する理由を説明する稲葉理事(右から2人目)ら=市役所