伊東版 2017年06月21日
伊東市八幡野で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設が計画されていることに対し、小野達也市長は20日、今月中に事業者と対話の機会を設け、白紙撤回を求めていく、と述べた。白紙撤回が困難な場合は地元の同意を得ることを第一に、市民が安心できる計画とするよう事業者に強く働き掛けていく考えも示した。市議会6月定例会の市長所信表明への質問で、正風改革クラブ、民進クラブへの答弁。
法令の手続きなど同計画の現状について小野市長は、市の土地利用指導要綱に基づいた事前申請が2015年6月に提出されたが、詳細な計画を示す本申請が提出されない中、森林法や宅地造成等規制法に基づく許可申請と景観法に基づく届け出などが提出されている、と説明した。
メガソーラーの建設計画に対して、地元住民や観光関連業界、漁業従事者だけでなく、ダイバー、観光客など多くの人が反対を表明し、署名も提出している。市議会も今定例会に反対の決議案を提出する見通し。
計画によると、事業面積は約105万平方メートル、ソーラーパネル設置面積は約36万4千平方メートルで、パネルの枚数は約12万枚、発電量は約40・7メガワットを予定しているという。