伊東版 2017年12月28日
伊東市と伊東市議会は27日、大規模な太陽光発電施設に対する規制を強化するよう県に要望した。小野達也市長や井戸清司議長らが県庁を訪れ、川勝平太知事に要望書を手渡した。
要望書では、市内で太陽光発電施設が急増していて大規模発電施設の建設計画もあることを示し「関係法令の多くに太陽光発電施設に関する規制要件がなく、建設にあたって自治体や地域住民の意見が反映されない状況にある」と現状を訴えた。
その上で県に対して▽環境影響評価条例の規模要件の見直し▽公益性の高い森林を保全するための新たな制度創設▽土地利用指導要綱の整備▽再生可能エネルギー施設の設置に関わるガイドラインの制定―を求めた。
川勝知事は「(八幡野地区に大規模太陽光発電施設を)造るべきではないと考えている。要望の趣旨には賛成する」と理解を示したものの、今後については「しばらく見守らせてほしい」と述べるにとどめた。小野市長は知事との面談後「知事も注目してくれている。市と市議会、住民が総力を挙げて、計画に反対していきたい。そのことが県や国を動かす力になってほしい」と述べた。
市と市議会はこの日、県議会にも同様の要望書を提出した。